ヘルスケアプロフェッショナルの健康管理
─ 疲れすぎない、燃え尽きない、持続可能な働き方 ─
はじめに
対人援助・医療従事者の私たちにとって、自身の健康管理はプロとしてのプライドであり、また、患者さんへの責任であると考えます。そして、持続可能なキャリアを築く上での基盤となります。
この記事では、特に重要な3つの要素について、実践的な方法をご紹介します。
医療プロフェッショナルの健康管理における3つの柱
1. 睡眠の最適化
適切な睡眠時間の確保
- 7-9時間の睡眠は必ず確保
- ハーバード大学のウェルネスコーチングプログラムでも推奨される適切な睡眠時間
- 個人差はありますが、7時間未満は避ける
- 睡眠時間の確保は副業よりも絶対的に優先
- 睡眠負債を作らない(週末の寝だめでは取り返せません)
質の良い睡眠のために
- デジタルデバイスの使用制限
- 帰宅後はスマートフォンやタブレットの使用を控える
- 仕事関連のメールやSNSのチェックは控える
- 必要な連絡は固定電話を活用
ちなみに、Dr.EKOは夕方以降すべての電子機器はoffです。連絡付きませんのであしからず。
- 寝室環境の整備
- 寝室は仕事禁止の聖域として確保
- 決まった時間に起きる習慣をつける
- 休日も平日と同じ睡眠リズムを維持
睡眠時間確保のための工夫
- 早寝早起きのリズムを作る
- 夜の副業は週2回までに制限
- 疲れを感じたら迷わず就寝を優先
- 仮眠は15-20分を目安に活用
2. 食事の質の確保
2−3食/日はしっかり取る
- 朝食は必ず摂取(パフォーマンスに直結)
- 昼食は休憩時間いっぱい使って余裕を持って
- 夕食は家族との大切な時間に
食事の質を保つ
- 手軽さを求めて偏った食事にしない
- コンビニ食だけに頼らない
- 野菜を意識的に摂取
食事時間の確保
- 最低20−30分は座って食べる
- 「ながら食べ」は避ける
- 食事中の仕事は厳禁
3. 持続可能性の確保
休養日の設定
- 週2日は完全休養
- 月2回は副業も休み
- 家族行事は優先
運動習慣の構築
- 通勤時の歩行
- 休憩時のストレッチ
- 週末のウォーキング
なぜ健康管理が最優先なのか
プロフェッショナルとしての責任
対人援助・医療職として、他者のケアを行う立場にある私たちは、まず自身の健康管理が必須です。健康管理を怠ることは以下のリスクをもたらします:
- パフォーマンスの低下
- 判断力の低下
- 免疫力の低下
- メンタルヘルスへの悪影響
これらは結果として、本業にも副業にも支障をきたすことになります。
重要な注意点
副業の時間確保のために、食事を抜いたり、睡眠時間を削ったりするのは絶対におすすめできません。そのような状況になった場合は、必ず仕事量の見直しを行いましょう。
メリハリのある生活づくり
- 仕事と休息の明確な区分け
- 家族との時間の確保
- 趣味や余暇の大切さ
おわりに
健康管理は単なる自己管理ではなく、医療者として質の高いケアを提供し続けるための必須条件です。無理のない、持続可能な働き方を実現するための第一歩として、まずは自身の健康管理から始めていきましょう。
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